土山校 教室ニュース
2026/08/15
学びの種 ~「思い出す練習」がいちばん効く~
お知らせ
8月の夕方。扇風機の前で教科書を広げていた中学生が、パタンと本を閉じて言いました。「もう覚えた」。次の日に同じところを聞いてみると、半分も出てきません。
読んでいるときの「分かる感じ」と、思い出せる力は別ものです。何度も読むと文字が見慣れてくるので、「知っている」という感覚だけが強くなります。誰にでも起こることで、お子さんの覚えが悪いわけではありません。
海外の大きな研究レビューで、10種類の勉強法が効果の高さで比べられています。そこで最も高い評価を受けたのが、自分で思い出す練習(練習テスト)でした。年齢や教科を問わず効果が確かめられていて、しかも特別な道具がいらない、と評価されています。
一方、教科書を繰り返し読む・線を引くは、それだけでは効果が低いと評価されました。線を引くのが悪いわけではありません。引いて終わりにすると、覚えたつもりで止まってしまう。引いたあとに「思い出す」を足して、初めて生きてきます。
やり方は簡単です。1ページ読んだらノートを閉じて、今読んだことを声に出して言ってみる。白紙に書き出す。赤シートで隠して答える。どれでも構いません。大事なのは、見ないで言えるかどうかを確かめることです。詰まったところが、まだ覚えていないところ。そこだけ開いて確認すれば十分です。
1回5分で構いません。小学生なら、音読のあとに「今の話、どんな話やった?」と聞くだけでも同じ練習になります。
教室で見ていても、テスト前に強いのはノートを閉じて自分に問題を出せる生徒です。読み直す時間を少し削って、思い出す時間に回す。それだけで、同じ勉強時間の中身が変わります。
夏休みも残りわずか。新学期が始まればすぐに実力テスト、そのあと2学期の中間テストが控えています。今までのやり方で頑張ってきたことは、それだけで立派です。 そこに「閉じて言ってみる」を一つ足すところから、始めてみてください。
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