ニュース

土山校 教室ニュース

2026/10/17

学びの種 ~テスト前の「あと1時間」より、早く寝るほうが残る~

お知らせ


夜11時半のリビング。「あと1時間だけ、単語やっとく」。テスト前になると、こんな声が聞こえてくるご家庭もあるのではないでしょうか。頑張る姿はうれしい反面、このまま起きていさせていいのか迷いますよね。


結論から言うと、覚えたいことがあるときほど、睡眠は削らないほうが得です。眠っているあいだに、脳はその日覚えたことを整理して残すと考えられています。高校生に英単語を覚えてもらった研究では、覚えてから数時間以内に眠ったほうが、よく思い出せたという結果が出ています(Gaisら、2006年)。


では、どれくらい眠ればよいのでしょう。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、中学・高校生は8〜10時間、小学生は9〜12時間がひとつの目安です。夜12時に寝て朝7時に起きる中学生なら、目安より1時間足りません。


ただし、「たくさん寝れば成績が上がる」とまでは言えません。子どもの睡眠と成績を調べた研究をまとめた分析では、関係はあるものの小さく、いちばん関係が強かったのは睡眠時間よりも「昼間の眠気」でした(Dewaldら、2010年)。見てほしいのは時計の数字より、授業中や夕方の勉強中に眠そうにしていないかです。


今日から試せることはひとつです。覚えたい単語や用語は、寝る前の最後に見て、そのまま寝る。翌朝、歯みがきのついでに3つだけ思い出してみる。夜の「あと1時間」を、朝の「3分」に置きかえるイメージです。


部活や習い事で帰りが遅い日は、目安どおりにいかなくて当たり前です。全部の日でなくてかまいません。まずはテスト前の1週間だけ、寝る時刻を決めてみてください。


これから2学期の期末テストに向けて、夜に机に向かう時間が増えていきます。テスト前夜こそ、「よく覚えたね、もう寝よう」と声をかけてみてください。


出典:厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(2024年)/Gais, Lucas & Born (2006) Learning & Memory 13(3)/Dewald et al. (2010) Sleep Medicine Reviews 14(3)


エディック 土山校 教室ニュース