甲南山手校 教室ニュース
2023/06/21
思考探究ゼミ ~次世代を見据えた教育~
活動報告
大学入試改革、という言葉をご存じでしょうか。
10年ほど前にこの言葉が政府から発信され、「日本の教育改革待ったなし」の機運が高まり、遅ればせながら世界基準で子どもたちを育てていくコンセプトが発表され、それを実現するためのプログラムが組まれていきました。高校在学中の成績も大学入試の合否判定に使われることや、スピーキングを英語の入試に導入することなど、大きな変革が発表されていました。しかし様々な準備・調整不足により頓挫、そしてとどめとなったのがコロナ禍でした。今や世間の話題にものぼらなくなってしまっています。
それではこのまま何も変えず、変わらずに進んでいくのでしょうか。そうではありません。もしそうならそれは更なる日本の衰退を意味します。世界における日本の地位の低下は更に加速してしまうでしょう。
グローバル時代を担う日本の子どもたちには「課題を発見する力」「協働し解決する力」そして「相手に伝える力」の養成が急務です。創造学園ではその視点から、従来の机上の学習とは一線を画す「思考探究ゼミ」を小4~小6に導入しています。
動画の中で出される様々な問題提起に対して、子どもたちは自分の意見を考え、まとめ、グループ討論し、時にはプレゼンテーションを行います。このタイプの学習はほぼ全員が未経験なので、初めのうちはとまどい、恥ずかしさから自分を出せない生徒もいます。しかし経験を重ねるうちに、目に見えて変化していきます。講座終了後の聞き取り調査では、「思考探究ゼミのおかげで発表が得意になりました」という意見もよく聞かれます。
子供たちの脳は私たち大人よりはるかに柔軟で、その可能性は無限です。その可能性を最大限広げられるようアプローチを続けていきます。