【中学生・高校生向け】英検®準一級のレベル・難易度は?合格点と勉強法・活用メリットを解説

【中学生・高校生向け】英検®準一級のレベル・難易度は?合格点と勉強法・活用メリットを解説

目次

英検®準一級は、大学中級程度の英語力が求められる難易度の高い試験です。高校卒業程度とされる英検®2級よりも扱う語彙や話題の幅が広く、長文を正確に読み解く力や、自分の意見を英語で伝える力が必要になります。


中学生・高校生にとって簡単な試験ではありませんが、現在の英語力に合わせて対策を進めれば、合格を目指すことは可能です。


この記事では、英検®準一級のレベルや合格点、試験内容を解説します。技能別の勉強法や必要な学習時間、大学入試での活用方法も紹介するので、受験を検討している方は参考にしてください。

監修者

増田 嵩典 先生

増田 嵩典 先生

グローバル推進課課長代理・オンライン校副校長
担当教科:英語・国語・社会

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英検®準一級のレベルは「大学中級程度」|中学生・高校生にとっての難易度

英検®準一級のレベルは「大学中級程度」|中学生・高校生にとっての難易度

英検®準一級は、日本英語検定協会によって「大学中級程度」に位置づけられています。社会生活に関わる幅広い話題を理解し、自分の考えを英語で表現できる力が求められる級です。


中学校や高校で学習する文法を理解しているだけでは、対応が難しい問題もあります。特に、社会問題や科学、環境などを扱う長文読解やライティングでは、英語力に加えて論理的に考える力も必要です。


ただし、英検®には年齢や学年による受験制限がありません。中学生・高校生でも、基礎を固めながら段階的に学習を進めることで合格を目指せます。

英検®準一級のレベルの目安|CEFRではB1〜B2

英検®準一級のCEFRレベルは、4技能総合スコアでB1〜B2に対応します。


CEFRとは、外国語の運用能力をA1からC2までの6段階で示す国際的な指標です。英検®では、取得した級だけでなく、英検®CSEスコアに応じてCEFRレベルが判定されます。


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CEFR 英語力の目安
B1 身近な話題について理解し、自分の考えや経験を説明できる
B2 幅広い話題を理解し、理由や根拠を示しながら意見を述べられる
C1 複雑な内容を理解し、幅広い場面で柔軟かつ効果的に英語を使える

英検®準一級では、B1・B2のCEFRレベルを算出できます。B2と判定される4技能総合CSEスコアは2,300点以上ですが、準一級に合格した人全員がB2になるわけではありません。


また、C1は英検®1級で算出できる水準に位置づけられています。準一級に挑戦する際は、まず社会的な話題について英語で理解し、根拠を示しながら意見を伝えられる力を目標にしましょう。

英検®2級との違い|どこが難しくなるのか

英検®2級と準一級の大きな違いは、扱う話題の難しさと、求められる語彙力・表現力です。2級は高校卒業程度が目安であるのに対し、準一級では大学中級程度の英語力が求められます。


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比較項目 英検®2級 英検®準一級
レベルの目安 高校卒業程度 大学中級程度
語彙 高校で学ぶ語彙が中心 より高度で抽象的な語彙も出題
長文読解 社会生活に関する幅広い話題 より複雑な内容や社会性の高い話題
英文要約 45〜55語 60〜70語
意見論述 80〜100語 120〜150語
スピーキング 身近な話題や社会的な話題への応答 4コマのナレーションや社会的な話題への応答

特にライティングは、2級よりも多くの語数で内容をまとめる必要があります。自分の意見を述べるだけでなく、理由を具体的に説明し、文章全体を論理的に構成する力が欠かせません。2級に合格していても、準一級の過去問では知らない単語が多く、長文を読み終えるまでに時間がかかる場合があります。


まずは過去問を1回分解き、現在の英語力と合格に求められる水準の差を確認しましょう。

英検®1級との違い|準一級はどの位置にあるのか

英検®1級は「大学上級程度」とされ、準一級よりさらに高度な語彙力や英語運用能力が求められます。


準一級では社会生活で必要な英語を十分に理解し、使用できることが目標です。一方、1級では複雑な内容を読み解いたり、社会性の高い話題について自分の意見を詳しく説明したりする力が必要になります。


例えば、1級の意見論述では200〜240語が求められ、準一級の120〜150語よりも長い英文を作成しなければなりません。


準一級は1級への通過点であると同時に、大学での学習や社会生活に役立つ実践的な英語力を示す資格でもあります。

TOEIC・TOEFL・IELTSに換算するとどのくらい?

英検®準一級の難易度をほかの英語資格と比較する場合は、CEFRを共通の指標として使うと分かりやすくなります。


例えば、CEFRのB2に対応するスコアの目安は以下のとおりです。


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英語資格 CEFR B2に対応する目安
英検® 4技能総合CSEスコア2,300点以上
TOEIC Listening & Reading リスニング400点以上、リーディング385点以上
TOEFL iBT 総合スコア4.0〜4.5
IELTS オーバーオール・バンドスコア5.5〜6.5程度

ただし、各試験は測定する能力や試験形式が異なるため、スコアを単純に換算することはできません。


例えば、TOEIC Listening & Readingは「聞く」「読む」の2技能を測る試験です。高得点を取得していても、英検®準一級のライティングやスピーキングで同じ水準の成績を取れるとは限りません。


なお、TOEFL iBTは2026年1月21日から1〜6のスコア尺度に変更されました。以前の0〜120点のスコアと比較する場合は、試験実施時期に注意してください。

英検®準一級の合格率・合格点|合格ラインの目安を知る

英検®準一級の合格率・合格点|合格ラインの目安を知る

英検®準一級の合否は、問題の正答数をそのまま合計するのではなく、「英検®CSEスコア」を用いて判定されます。


一次試験と二次試験では、それぞれ次の合格基準が設定されています。


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試験 合格基準CSEスコア
一次試験 1,792点
二次試験 512点

合格基準はあらかじめ定められており、ほかの受験者の成績によって毎回変動する仕組みではありません。

一次試験の合格点(CSEスコア)

英検®準一級の一次試験は、リーディング・ライティング・リスニングの3技能を合算したCSEスコアが1,792点以上で合格となります。


各技能の満点は750点で、合計2,250点満点です。ただし、CSEスコアは正答数をもとに統計的な方法で算出されるため、単純に「何問正解すれば合格」とは判断できません。


日本英語検定協会は、2016年度第1回の準一級について、各技能の正答率が7割程度だった受験者の多くが一次試験に合格したと説明しています。


ただし、これは特定の検定回の結果です。毎回7割の正答率で合格できるわけではなく、正答率だけで合否を予測することもできません。


特定の技能で高得点を取れても、ほかの技能が極端に低いと合計スコアが合格基準に届かない場合があります。苦手な技能を放置せず、3技能をバランスよく伸ばしましょう。

二次試験(面接)の合格点

二次試験では、スピーキングのCSEスコアが512点以上で合格となります。満点は750点です。


評価の対象となるのは、ナレーションや質問への回答内容に加え、発音、語彙、文法、コミュニケーションへの積極的な姿勢などです。


面接で一度言葉に詰まったからといって、必ず不合格になるわけではありません。質問に対して自分の考えを伝えられるよう、日頃から声に出して練習しておきましょう。

英検®準一級の合格率と受験者層

英検®準一級の合格率について、日本英語検定協会が2016年度第1回検定の結果を公表しています。当時の高校生の一次試験合格率は18.0%で、2015年度第1回の15.0%から3ポイント上昇しました。


また、2016年度第1回の二次試験合格率は、受験者全体で89.8%でした。二次試験は一次試験の合格者が受験するため、一次試験とは対象者が異なります。


なお、これらは過去のデータであり、2026年現在の合格率を示すものではありません。日本英語検定協会は現在、級別の最新合格率を公表していないため、難易度を判断する際は合格基準スコアや過去問の内容も確認しましょう。


参考:日本英語検定協会「および合格率 昨年度同回次より大幅アップ!!」

英検®準一級の試験内容|一次試験・二次試験の出題形式

英検®準一級の試験内容|一次試験・二次試験の出題形式

英検®準一級は、一次試験と二次試験に分かれています。一次試験では「読む・書く・聞く」、二次試験では「話す」力が測定されます。


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試験 測定技能 試験時間
一次試験 リーディング・ライティング 90分
一次試験 リスニング 約30分
二次試験 スピーキング 約8分

2024年度の問題形式リニューアルにより、ライティングには英文要約問題が追加されました。以下では、2026年度の公式情報をもとに、それぞれの出題内容を紹介します。

リーディング|語彙問題と長文読解

リーディングは、短文の語句空所補充、長文の語句空所補充、長文の内容一致選択の3形式で構成されます。


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出題形式 問題数
短文の語句空所補充 18問
長文の語句空所補充 6問
長文の内容一致選択 7問

短文問題では、文脈に合う単語や熟語を選ぶ力が必要です。一方、長文問題では、文章の主張や根拠、段落同士のつながりを理解できているかが問われます。


環境問題や科学技術、医療、教育などが題材になることもあり、中高生にはなじみの薄いテーマが含まれます。単語の暗記と並行して、さまざまな分野の英文に触れておくとよいでしょう。

ライティング|英作文と要約問題

ライティングでは、英文要約と意見論述の2問が出題されます。


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出題形式 内容 指定語数
英文要約 与えられた英文の要点をまとめる 60〜70語
意見論述 指定されたテーマについて自分の意見を述べる 120〜150語

英文要約では、元の文章から重要な情報を選び、指定された語数で簡潔にまとめる力が必要です。意見論述では、提示されたテーマについて自分の立場を明らかにし、理由を挙げて英文を作成します。内容だけでなく、文章の構成や語彙、文法の正確さも評価対象です。


どちらも記述式のため、制限時間内に必要な情報を整理し、読みやすい英文を完成させる練習が欠かせません。

リスニング|会話・説明文・Real-Life形式

リスニングは、次の3つの形式で出題されます。


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出題形式 問題数
会話の内容一致選択 12問
文の内容一致選択 12問
Real-Life形式の内容一致選択 5問

Real-Life形式では、アナウンスなどの実生活に近い場面を想定した音声が流れます。


いずれの形式も放送回数は1回です。聞き逃した部分に気を取られると、その後の重要な情報まで聞き取れなくなるおそれがあります。普段の学習から、話の目的や要点を意識して聞く習慣をつけておきましょう。

二次試験(面接)の流れ|ナレーションと質疑応答

二次試験は、面接委員1人との個人面接です。所要時間は約8分で、試験中のやり取りはすべて英語で行われます。


主な流れは以下のとおりです。


  1. 入室し、面接カードを渡して着席する
  2. 氏名や受験級の確認、簡単な質問に答える
  3. 4コマのイラストが描かれた問題カードを受け取る
  4. 1分間でナレーションの内容を考える
  5. 2分間でイラストの展開を英語で説明する
  6. 4つの質問に答える
  7. 問題カードを返却して退室する

ナレーションでは、問題カードに印刷された書き出しを必ず使用し、イラストの出来事を順序立てて説明します。その後の質問では、自分の意見と理由を伝える力が求められます。


日本英語検定協会の公式サイトには、面接の様子を確認できる「バーチャル二次試験」も用意されています。本番前に一度確認しておくと、試験の流れをイメージしやすくなるでしょう。

英検®準一級に必要な英語力の目安|語彙数・読解力・発信力

英検®準一級に必要な英語力の目安|語彙数・読解力・発信力

英検®準一級に合格するには、語彙力、長文を読み解く力、自分の意見を英語で伝える力が必要です。


例えば、英文の内容を理解できても、重要な情報を英語で要約できなければ、ライティングで十分な得点を得ることは難しくなります。


自分の英語力を確認する際は、単語テストの結果だけでなく、読解や英作文、スピーキングの力も確認しましょう。

必要な語彙数の目安

英検®準一級の合格に必要な語彙数は、約7,500語程度が一つの目安とされています。


ただし、この数値は学習教材などで示される目安であり、日本英語検定協会が公式に定めた必要語彙数ではありません。


準一級では、日常会話で使う単語に加えて、社会問題や科学、経済などに関する語彙も出題されます。


例えば、次のような単語です。


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単語 意味
eliminate 取り除く
congestion 混雑
cynical 皮肉な、冷笑的な
consequence 結果、影響
sustainable 持続可能な

単語の日本語訳を覚えるだけでなく、文章の中でどのように使われるかを理解しておくと、長文読解や英作文にも生かせます。

抽象的なテーマの長文を読み解く力

準一級では、社会問題や科学技術などを題材とした長文を、限られた時間で正確に理解する力が求められます。


単語の意味が分かっていても、筆者の主張や段落同士の関係を読み取れなければ、内容一致問題で正答を選ぶのは難しいでしょう。


例えば、環境問題を扱う長文では、問題の背景、対策、その効果や課題という順番で話が展開される場合があります。


英文を読む際は、各段落の要点を整理しながら、主張と根拠のつながりを意識することが有効です。ニュースなどを通じて社会的な話題に触れておくことも、英文の理解を助けます。

自分の意見を英語で組み立てて発信する力

ライティングやスピーキングでは、英語の文法が正しいだけでなく、考えを分かりやすく伝える力が求められます。


例えば、「学校でのスマートフォンの使用を認めるべきか」という質問なら、賛成・反対の立場を示したうえで、その理由を説明する必要があります。


意見をまとめるのが難しい場合は、最初に日本語で「結論・理由・具体例」を整理してみましょう。その内容を、知っている英語表現に置き換える練習が効果的です。複雑な単語を無理に使うよりも、伝えたい内容を正確に表現することから始めてください。

中学生・高校生が英検®準一級を取得するメリット

中学生・高校生が英検®準一級を取得するメリット

英検®準一級の取得は、英語力の証明になるだけでなく、進学時の選択肢を広げることにもつながります。


大学入試では、英語資格の取得級やCSEスコアを評価に利用する制度があります。中学生の場合も、志望する高校の選抜方法によっては、英語力をアピールする材料になるでしょう。


また、準一級に向けた学習を通じて身につけた読解力や表現力は、進学後の学習でも役立ちます。

大学入試で活用できる|出願資格・得点換算・加点

英検®準一級は、大学入試で活用できる場合があります。主な活用方法は、出願資格、得点換算、加点の3つです。


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活用方法 内容
出願資格 指定された級やCSEスコアを満たすことが出願条件となる
得点換算 英語資格の成績を、大学独自の英語試験などの得点に換算する
加点 入試の合計点などに一定の得点を加える

例えば、英検®準一級以上の取得を出願条件としている入試方式では、資格を持っていなければ出願できません。一方、加点方式であれば、取得していることで選考上の評価につながる可能性があります。


必要な級やCSEスコア、活用方法は大学・学部・入試方式によって異なるため、必ず志望大学の最新の募集要項を確認してください。

高校入試での活用|中学生が取得する意味

中学生が英検®準一級を取得している場合、私立高校の推薦入試や特色ある学科の選考などで評価される可能性があります。


ただし、高校入試での資格の扱いは、都道府県や学校、入試方式によって異なるため、取得すれば必ず加点されるわけではありません。


兵庫県の公立高校を受験する場合は、兵庫県教育委員会が公表する入学者選抜要綱や、各高校の募集要項を確認しましょう。


入試で直接活用できない場合でも、準一級の学習を通じて培った語彙力や読解力は、高校入学後の英語学習の土台になります。

大学の単位認定・留学・将来の選択肢につながる

英検®準一級は、大学入学後にも役立つ可能性があります。


大学によっては、英語資格の取得状況をもとに、英語科目の単位認定や履修免除などを行っています。また、留学先によっては、英検®の成績が語学力の証明として利用できる場合もあるでしょう。海外の大学や教育機関では、TOEFLやIELTSなど、別の試験の成績が求められることもあります。


英検®準一級を取得しておけば、将来のあらゆる場面で使えるというわけではありませんが、4技能をバランスよく学んだ経験は、その後の英語学習にもつながります。

英検®準一級に合格するための勉強法|技能別の対策

英検®準一級に合格するための勉強法|技能別の対策

英検®準一級の対策では、単語を覚えるだけでなく、実際の試験形式に合わせた練習が必要です。まずは語彙力を強化し、長文読解やリスニングに取り組みながら、ライティングとスピーキングの練習も進めましょう。


苦手な技能に応じて学習時間を調整すると、限られた時間でも効率よく対策できます。

単語・熟語|語彙対策を最優先で進める

英検®準一級の学習では、まず単語・熟語の暗記に取り組みましょう。語彙力が不足していると、長文読解だけでなく、リスニングでも内容を理解しにくくなります。


おすすめは、準一級向けの単語帳を1冊決めて、繰り返し学習する方法です。最初からすべての単語を完璧に覚えようとせず、次の順番で進めてみてください。


  1. 1日に覚える単語数を決める
  2. 英単語を見て意味を答える
  3. 間違えた単語に印をつける
  4. 翌日以降に覚え直す
  5. 長文や例文で使い方を確認する

例えば、毎日30語ずつ確認する方法なら、学校の授業や部活動と並行して取り組みやすいでしょう。


一度覚えた単語も時間がたつと忘れてしまうため、新しい単語の暗記と復習を組み合わせることがポイントです。

リーディング|時間配分と論理構造の読み取り

リーディングでは、問題形式に合わせた解き方を身につけ、制限時間内に解答する練習を重ねましょう。


短文の語句空所補充では、空所の前後を確認し、文脈に合う単語や熟語を選びます。長文の語句空所補充では、前後の文だけでなく、段落全体の流れを把握することが大切です。


内容一致問題では、設問を確認してから英文を読み、答えの根拠となる箇所を探す方法が役立ちます。


また、準一級はリーディングとライティングを合わせて90分の試験です。長文読解に時間を使いすぎると、英作文や英文要約に十分な時間を残せなくなります。


最初は時間制限を設けずに英文を正確に読む練習から始め、慣れてきたら過去問を使って時間配分を調整しましょう。各問題にかかった時間を記録すると、見直すべき箇所が分かります。

ライティング|型を身につけて添削を受ける

ライティングでは、意見論述と英文要約で、それぞれ文章の組み立て方を身につけることが大切です。


意見論述では、次のような構成を基本に練習しましょう。


  1. 自分の立場を明らかにする
  2. 立場を支持する理由を2つ挙げる
  3. 理由を具体的に説明する
  4. 最後に結論をまとめる

英文要約では、元の文章から重要な情報を選び、指定された語数にまとめる練習が有効です。細かな具体例にとらわれず、文章全体の要点を伝えることを意識してください。


解答後は、文法や語彙の誤りだけでなく、設問に答えているか、理由の説明が十分かも確認します。自己採点だけでは気づきにくい問題もあるため、学校や塾の先生などに添削してもらうと、改善点を把握しやすくなるでしょう。

リスニング|シャドーイングで音に慣れる

リスニング対策には、英語の音声を繰り返し聞く練習に加えて、シャドーイングも有効です。


シャドーイングとは、聞こえてきた英語を少し遅れて声に出し、音声を追いかける練習方法です。英語特有の音のつながりやリズムに慣れることができます。


練習は以下の順番で進めてみましょう。


  1. 音声を聞いて内容を理解できるか確認する
  2. スクリプトを見て、聞き取れなかった部分を調べる
  3. 音声に合わせて英文を読み上げる
  4. スクリプトを見ずにシャドーイングする

最初から長い音声に挑戦する必要はありません。短い会話文などから始め、徐々に難しい音声へ進めるとよいでしょう。通学時間に音声を聞き、帰宅後に声に出して復習するなど、生活の中に練習を組み込む方法もおすすめです。

二次試験(面接)|声に出す練習と時間感覚を身につける

二次試験の対策では、実際に英語を声に出し、制限時間内に説明する練習が欠かせません。ナレーションでは、4コマのイラストを見て1分間で内容を考え、2分間で説明します。


練習するときはタイマーを使い、時間内に出来事の流れを伝えられるか確認しましょう。自分の回答を録音して聞き直すと、言葉に詰まる部分や説明不足になっている箇所が見つかります。


質疑応答では、結論だけでなく理由まで説明する練習が必要です。賛否を問われた場合は、最初に自分の立場を伝え、続けて理由や具体例を述べると回答にまとまりが生まれます。


面接では発音や語彙、文法などに加え、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度も評価されます。完璧な表現を探して黙り込むのではなく、自分の知っている英語で伝える練習を重ねましょう。

英検®準一級の合格に必要な勉強時間とスケジュールの立て方

英検®準一級の合格に必要な勉強時間とスケジュールの立て方

英検®準一級の合格までに必要な勉強時間は、現在の英語力や得意・不得意によって異なります。


2級に合格したばかりの人でも、語彙力が不足している場合と、長文は得意でもライティングが苦手な場合では、必要な対策が変わります。まずは過去問で現在の実力を確認し、試験日から逆算して学習計画を立てましょう。

2級合格から準一級までに必要な学習時間の目安

英検®2級から準一級に合格するまでの学習時間には個人差があり、日本英語検定協会が定めた標準時間はありません。学習時間を考える際は、まず準一級の過去問を解き、現在の英語力と合格に必要な水準の差を把握することが大切です。


例えば、150時間を仮の学習目標として設定した場合、1日あたりの学習時間によって次のような違いがあります。


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1日の学習時間 150時間に達するまでの期間
30分 約10か月
1時間 約5か月
1時間30分 約3か月半
2時間 約2か月半

※150時間は計画を立てるための仮の数値であり、合格に必要な時間を保証するものではありません。


学校の定期テストや部活動なども考慮し、無理なく続けられる学習時間を設定してください。また、勉強時間を増やすことだけに集中せず、定期的に過去問を解き、苦手分野が改善しているか確認しましょう。

試験日から逆算するスケジュールの組み方

英検®準一級の学習計画は、試験日から逆算して「基礎固め」「過去問演習」「二次試験対策」の3段階に分けると整理しやすくなります。


例えば、受験まで6か月ある場合は、以下のように計画できます。


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期間 主な学習内容
1〜3か月目 単語・熟語の暗記、長文読解、リスニングの基礎練習
4〜5か月目 過去問演習、ライティング対策、苦手分野の復習
6か月目 本番を想定した時間配分の練習、面接対策の強化

これは学習計画の一例です。すでに語彙力が十分にある場合は、早い段階から過去問演習に取り組んでもよいでしょう。


なお、ライティングやスピーキングは短期間では伸ばしにくいため、基礎固めの段階から少しずつ練習しておくのがおすすめです。従来型の試験を受ける場合は、一次試験の終了後に面接対策へ重点を移すと、二次試験に向けて準備を進めやすくなります。


定期テストの前は学校の勉強を優先し、時間に余裕がある休日に過去問を解くなど、予定に合わせて調整してください。

英検®準一級に受からない人がつまずきやすいポイント

英検®準一級に受からない人がつまずきやすいポイント

英検®準一級の対策を続けても成績が伸びない場合は、勉強方法が現在の課題に合っていない可能性があります。例えば、単語を十分に覚えていない状態で長文問題ばかり解いても、読解力を伸ばすのは難しいでしょう。


ここでは、つまずきやすい4つのポイントと、それぞれの改善方法を紹介します。

語彙力が足りていない

語彙問題で選択肢の意味が分からない場合や、長文中に知らない単語が多い場合は、語彙力の不足が原因かもしれません。特に、何となく意味を覚えている単語が多いと、似た意味の選択肢を見分けられないことがあります。


まずは過去問で間違えた単語をリストにまとめ、意味をすぐに答えられるか確認しましょう。単語帳で学習した語句が、実際の問題で理解できているかを振り返ることも有効です。

抽象的なテーマの長文に対応できていない

長文の単語や文法は理解できるのに、文章全体の意味がつかめない場合は、題材に関する背景知識が不足している可能性があります。


例えば、環境政策や経済の仕組みについて書かれた英文では、テーマそのものになじみがないと、筆者の主張を理解するまでに時間がかかることもあるでしょう。


改善するには、過去問で扱われたテーマを日本語で調べ、基本的な知識を身につける方法がおすすめです。英文を読む際には、各段落が「問題提起」「理由」「具体例」「結論」のどの役割を担っているかも確認してみてください。

ライティングの構成が身についていない

ライティングでは、英語の文法が正しくても、文章の構成が整っていなければ評価が伸びにくくなります。


例えば、意見論述で同じ理由を繰り返していたり、英文要約で重要度の低い情報ばかり取り上げていたりするケースです。


改善するには、いきなり英文を書き始めず、先に文章の骨組みを整理するとよいでしょう。解答後は、自分の立場と理由が一致しているか、各段落に必要な情報が含まれているかを確認します。第三者に添削してもらえば、自分では気づかなかった問題点も把握しやすくなります。

面接で話し続けられない・時間が余ってしまう

二次試験では、ナレーションを2分間続けられなかったり、質問に短い一文だけで答えてしまったりするケースがあります。


例えば、「Do you think more people should work from home?」と質問されたときに、「Yes, I do.」だけで終わると、考えを十分に伝えられません。


この場合は、賛成する理由や具体例を続ける練習が有効です。ナレーションについても、イラストの人物が何をしたかだけでなく、その理由や状況の変化を説明できるようにすると、内容を充実させやすくなります。


録音や模擬面接を活用し、話す時間と回答内容の両方を確認しましょう。

英検®準一級の試験日程・申し込み方法(従来型・S-CBT)

英検®準一級の試験日程・申し込み方法(従来型・S-CBT)

英検®準一級には、従来型の試験と、コンピューターを使用して受験する英検®S-CBTがあります。


どちらも取得できる級や資格、CSEスコアは同等ですが、受験日程や試験の進め方が異なります。学校行事や部活動、入試までのスケジュールを踏まえて、受験しやすい方式を選びましょう。

年間の実施回数と申し込みの流れ

従来型の英検®は、原則として年3回実施されます。


準一級は本会場での受験となり、一次試験に合格した後、別日に二次試験を受験する流れです。個人で申し込む場合は、英検®公式サイトから受験級や会場などの情報を確認し、所定の手続きに従って申し込みます。


中学生・高校生の場合、学校を通じて申し込みに関する案内を受けることもあります。ただし、準一級の受験会場は準会場ではなく本会場となるため、受験場所を事前に確認してください。


試験日や申込期間、受験料は年度によって変更される可能性があります。2026年度の最新情報は、英検®準1級の公式ページで確認できます。

英検®S-CBTとの違いと使い分け

英検®S-CBTは、コンピューターを使い、1日で4技能を受験できる方式です。


従来型とは異なり、スピーキングは面接委員との対面形式ではなく、音声を録音する吹き込み式で行われます。


主な違いは次のとおりです。


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比較項目 従来型 英検®S-CBT
受験日程 原則年3回 原則毎週土日など
試験日数 一次・二次で別日 1日で4技能を受験
スピーキング 面接委員との対面形式 コンピューターへの吹き込み式
ライティング 手書き 手書きまたはタイピングを選択
取得資格 英検®準一級 英検®準一級

S-CBTは受験日を選びやすいため、部活動や学校行事で予定が合わない場合にも便利です。ただし、実施日程は級や地域によって異なります。


また、S-CBTは同一検定回で同じ級を最大3回まで受験でき、従来型との併用も可能です。受験回数の条件や申込方法を確認したうえで、受験計画を立てましょう。


詳しくは英検®S-CBTの公式サイトをご覧ください。

英検®準一級に関するよくある質問

英検®準一級に関するよくある質問

英検®準一級の受験を検討している中学生・高校生や保護者の方から、よく寄せられる疑問をまとめました。

中学生でも英検®準一級に合格できる?

中学生でも英検®準一級に合格することは可能です。実際に、中学生で準一級を取得した事例もあります。


ただし、大学中級程度の英語力が求められるため、学校の授業だけで十分な対策を行うのは難しい場合があります。現在の学習状況に合わせて、無理のない計画を立てることが大切です。

独学でも合格できる?

独学でも英検®準一級への合格は目指せます。単語帳や過去問、リスニング音声などを活用すれば、自分のペースで対策を進められるでしょう。


ライティングや面接では、自分の解答を客観的に評価するのが難しい場合があります。必要に応じて、学校や塾の先生に添削や面接練習を依頼する方法も検討してください。

2級に合格したらすぐ準一級を目指すべき?

英検®2級に合格した後は、学習習慣が身についているうちに準一級の対策を始めるのもよいでしょう。


2級と準一級では必要な語彙力や読解力に差があるため、まずは準一級の過去問で実力を確認し、語彙対策から段階的に進めることをおすすめします。

英検®準一級対策なら|エディック・創造学園個別/オンライン英検®対策講座

英検®準一級対策なら|エディック・創造学園個別/オンライン英検®対策講座

英検®準一級の対策では、語彙や長文読解の学習に加え、ライティングの添削やスピーキングの練習も必要です。


独学で思うように成績が伸びない場合は、現在の英語力に合わせて指導を受けられる学習塾の活用も選択肢になります。


エディック個別・創造学園個別では、受験級や実力に応じた英検®対策講座を開講しています。リーディング・ライティング・リスニングの対策に加え、面接に向けた指導にも対応しているのが特徴です。


現在の英語力や苦手分野を踏まえて指導を受けることで、必要な学習内容を整理しやすくなります。


詳しくは、エディック個別・創造学園個別の英検®対策講座をご確認ください。


また、自宅で学習したい中学生・高校生には、オンライン英検®対策講座「Booster(ブースター)」もあります。


準一級コースでは、週1回70分、全36回の授業を通じて試験対策を進められます。単語学習には暗記アプリ「MONOXER」を活用しており、通学時間などのすきま時間も学習に充てられるのが特徴です。


オンライン授業のため、通塾時間を確保しにくい方でも、学校生活と両立しながら英検®準一級への挑戦を続けやすいでしょう。


受講内容や開講状況については、オンライン英検®対策講座Boosterの公式ページをご覧ください。

まとめ|英検®準一級は正しい対策を積み重ねれば中高生でも合格できる

英検®準一級は大学中級程度の難易度で、一次試験はCSEスコア1,792点、二次試験は512点が合格基準です。


合格を目指すには、語彙力を土台として、長文読解やリスニング、ライティング、面接の対策をバランスよく進める必要があります。


大学入試などで活用できる場合もあるため、中学生・高校生のうちから挑戦する価値のある資格です。


まずは公式の過去問で現在の英語力を確認し、苦手な技能を中心に学習計画を立ててみましょう。

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